島本理生『大きな熊が来る前に、おやすみ。』*4を読んだ。

明日を飲み込んでくれる熊などいないことも、手軽な希望などないことも、知っていた。それでもここからまた一つずつ積み上げていくしかない。生きるというのはそういうことなのだろう、たぶん。
私は枕元のライトに手を伸ばした。
すべての明かりが消えてしまうと、なにもない寝室の中、二つの鼓動と体温だけが闇に溶けずに、わずかに残った。
──島本理生『大きな熊が来る前に、おやすみ。』

あー、もう!
お前みたいな女の子がセックスしただけで何かが積み重なったような気になっちゃって。
お前みたいな女の子がセックスし終わった後に「あたしのこと、好き?」とか聞いてきて。
お前みたいな女の子がセックスなんて好きでもないくせにやたらと意味ばかりを求めて。
あー、もう!